【バンクーバーで外国人にどつかれた話】

カナダは基本的には治安はいい。しかし一度だけ腹立つことがあった。

その日は学校主催のウエルカムパーティの日で、初めてクラブに行った日であった。みんなノリノリで、酒も入っていたし、隣の人と喋れない位の爆音の中、踊りまくっていた。私も南米のクラスメイトからダンスを教わったりして楽しんだ。

しかし、パーティが終わって私が1人で駅に向かって歩いていると、185cmくらいある欧米人ぽい見た目の男がいきなりこっちに向かって来てそのままそいつの胸を私の胸にどーんって感じで強くぶつけてきた。

私は意外と身体の強さに自信があるので吹き飛ばされることはなかったけど、ムキーッと腹が立った。そこで、振り返り、私も欧米人みたいに、怒りを込めてヘーイ！と言ってやった。中々いいヘーイが出たんだけど、そいつは何事もなかったかのようにスタスタと歩いて立ち去った。

一瞬追い掛けて文句言ってやろうかなと思ったけど、こんなしょーもないことで怪我しても嫌だなと思い直し(あと、そもそも英語で文句が言えない)、そのまま帰ることにした。

カナダにいいイメージを持っていただけにちょっとだけ残念だった。でも、翌日経緯を話そうと地元警察に電話した際の警察の担当者の対応がめっちゃ優しかったので、やっぱりカナダ人いい人と思い直した。

これは推測に過ぎないが、当時カナダと中国が政治的にかなり揉めていたので、中国人と間違えられたのかなと思った。

こういうこともあります。