【カナダでの労働でびっくりしたこと】

1。就職初日のオリエンテーションにホテルのマネージャーらしき偉い人がやってきて、挨拶をしてくれた。その人がいきなり、「このホテルで一番偉いのは誰だと思う。」と質問してきた。

オリエンテーションを受けていたのは私ともう一人のインド人ぽい可愛い若い女の子の二人だったが、その子が、まず、「(一番偉いのは)あなたですか?」と答えた。

私は、おっ、ここは良いことを言って点数を稼ぐ場だったのかと瞬時に理解して、「それはゲスト(お客様)ですか。」と日本的いい感じの答えを提供した。

すると、マネージャーらしき偉い人は、「あなた方です。従業員が一番大事で、従業員が満足するから、その気持ちの余裕が質のいいホスピタリティに繋がる。その逆はない。」と言っていた。そして、「なので、何か困ったことがあったら何でも言ってきてください。」と言って、爽やかに去って行った。

私は答えを間違えたことに若干恥じ入りながら、同時にこれは建前なのだろうか、本気で言っているんだろうかがよくわからかった。

いまだに建前なのかどうかわからないんだけど、毎月、カラオケイベントやサッカーなどのスポーツイベントがあったり、ジムも使える。従業員の誕生日にはまとめてだけどケーキを準備してくれたり、バカンスも1か月くらい取れる。仕事終わりには必ず、「thank you ,Masa!」と爽やかに言ってくれるし、仕事上の不満を言いやすい雰囲気もある。なので、従業員を大切にしそれがホスピタリティに繋がるという上記理念を実践しようとする雰囲気は感じる。少なくても、立場が圧倒的に弱いという風には感じず、それなりの条件を提示され対等な立場で契約をしているのかな、と感じる。

お客様が神様で従業員の多少の犠牲はやむを得ない(⁉)という日本的価値観とは違って、いいところだなと思っている。

2。1とも関連するかもしれないが、業務マニュアルにこうある。「音楽を聴く際は、ワイヤレスで、片方の耳だけにすること。」。私は、これを見たとき、音楽を聴いていいこと前提かーい、と心の中でつっこんでた。こういう、あんま汲々していないところも、働きやすくて好き。

3。労働時間が正確。はじめ、その日のノルマが終わらなくて、勤務時間の5時を10分くらいオーバーして仕事をしていたら、怒られた。5時になったらやめろ、と。結構厳しめの口調で言われたので、少し驚いた。たしかに、予算の問題があり、残業されるとお金を払わなければならないので、雇用者として困るということなのかも知れないが、なんかメリハリが効いてていいなと思った。ちなみに、残業していいのは超繁忙期でホテル側がお願いする場合のみである。

ということで、いいことだけを挙げてしまった気がするが、悪いところも見つけてまた投稿します。

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