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この本の結論は、幸せにとって大事なのは人間関係であるという「事実」である。
「事実」と書いたのは、これがハーバード大学が大勢の人を対象に長期にわたって行ったアンケート調査により導き出された結論であるからである。
この本では科学的結論とも言っている。
私は体調を壊し休職し、健康と仕事とお金を失ったが、その代わりいつも助けてくれる人間関係があった。
それが私の生命線であり、セイフティネットである。
なので、幸せにとって大事なのは人間関係であるというこの本の主張は肌身に染みてわかる。
しかし、過去の自分を含め、多くの人はそのことに気付かず、あるいは気付きながら、家族や恋人、その他の友人と一緒にいる時間を作らず、仕事にばかり時間を費やしている。
そして、全てを失って、あるいは、死ぬ間際になって初めて気付く。なぜ、自分の幸せに必ずしも直結しない仕事にばかり人生の貴重な時間を費やしてきたのだろう、もっと家族や友人たちのために時間を費やせばよかったと。
この”何に時間を費やすか”を考えることが大事である。
私は2年半の休職期間中、期せずして、これを考える貴重な機会を得た。
それがなければ、私もなかなか考えれなかったと思う。
この本ではそのような考えずに走り続けてしまう状態を”自動運転モード”と言っている。
しかし、やはり、人生の終盤になって後悔しないために、立ち止まって、”何に時間を費やすか”について考えることが大事である。
この本を読むことがそれを考える良いきっかけになる。かも知れない。
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