【読書感想文】『もしも社畜ゾンビがアウトプット大全を読んだら』を読んだ感想

読書感想文

この本は想像以上に良く、私の座右の書となりました。

しかし、この本を読む際に注意しておく点が一つあります。作者が使うアウトプットという用語の意味です。

通常、アウトプットというとXなどでつぶやいたりすることをイメージすると思うが、作者はずっと広い意味で使っています。作者は、インプット以外はすべてアウトプットというくらい、広く捉えております。よって、アウトプットの意味を狭く捉えると、なんか期待していたことと違ったということになりますので、その点だけ注意。

以上を前提に、以下、私が気に入った点。

アウトプットのやり方を「話す」「書く」「行動する」の3点に集約している。作者の樺澤紫苑先生は3点に集約するプロである。例えば、うつの予防・改善の方法は、睡眠・運動・朝散歩に集約し、幸福は、セロトニン的幸福、オキシトシン的幸福、ドーパミン的幸福の3点に集約している。3つというのは、リズムがいいし非常に覚えやすい。色んなことを学んでも覚えられないとほとんど意味がない。その点、樺沢先生の本では取り敢えず3つ覚えればいいので楽だし、効果的である。

アドバイスの的確さである。頁の右下または左下に、ストーリーに合わせた短いアドバイスが記入されている。その指摘がいちいち鋭い。作者の経験から来るものであり、いちいちうならされる。短い文章ではあるが、スルメのようによく噛んで味を噛みしめていきたい。例えば、アウトプットの第一歩は話すこと、書くだけで脳が活性化される、などである。

後半の解説も良い。ここは、メインではないと思うが、メインの漫画の部分及び下のアドバイスを程よく補足してくれる。例えば、ひらめくタイミングには4B(bar,bus,bathroom,bed)がある、ひらめいたら書くのではなく書くことでアイデアが浮かぶなどである。

ストーリー自体感動的で面白い。紙幅の都合上、複雑なストーリーではないが、ほっこり楽しめる。主人公の健(たける)にアドバイスをくれる女性がいるのだが、実はその人の正体は…なのである。

漫画と侮るなかれ。この本をたまに手に取り栄養とすれば、自己成長に繋がること請け合いであると思います。

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